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怒りは、心の上に奴と書く

typexnick / Pixabay

 

前回、怒りは欲が妨げられた時に起きる心であると書きました。

その欲の心をでも代表的なものが五欲です。

五欲とは、

食欲

財欲

色欲

名誉欲

睡眠欲

の5つです。

その欲が邪魔をされると怒りの心が起きてきます。

たとえば、仕事が終わったら食べようと楽しみにしていた

ハーゲンダッツが冷凍庫を開けた時に、無くなっていたら

「誰や!勝手に食べたんは!」

と腹が立つのは、食欲が妨げられた怒りです。

セールスマンが、今日こそ、契約成立と思って楽しみして

お客さんの所に足を運んだところが、

「実は、家内に反対されまして。。」

とキャンセルになると、その奥さんに対して、

「なんで、そんな事を言うのか」

と腹立つのは、財欲が妨げられた怒りです。

恋人が浮気した時に、腹が立つのは、色欲が妨げられたからです。

悪口を言われて怒るのは、名誉欲が邪魔されたからであり、

寝ている時に、間違い電話で起こされた時に腹が立つのは、

睡眠欲が妨げられた怒りです。

怒りという漢字は、心の上に奴と書きます。

「心」のまな板の上に、欲を邪魔した「奴」を乗せて

「お前のせいでーーー!!!」

と切り刻む心を言います。

欲が邪魔をされた事に対して腹を立てているのであり、

相手が間違った事をしているとか、悪い事をいている事に

腹を立てている訳ではありません。

その証拠に自分の欲と関係の無い悪には、私たちは大変寛容です。

凶悪なテロ事件が起こって、何人もの人が亡くなったという

ニュースを見て、犯人の顔が大写しになったとしても、

その犯人の顔を見て、ひどい人だなとか、亡くなった人はかわいそう

という心は起きてくるでしょうが、

「こいつが犯人か、絶対に許さない!!」

と怒りが燃え上がるという事はあまりないように思います。

そのニュースの後で、

「そういえば、ハーゲンダッツを買っておいたな」

と思って、冷凍庫を開けた時に、

「ない! 誰だ!!」

と途端に腹が立ちます。

では、テロ事件とアイスを黙って食べるのとどちらの方が

悪い事でしょうか。

悪事ということからいうと、テロの方が比べものにならないほどの

凶悪事件ですが、アイスの方が腹が立つのは、自分の欲に関係あるか

ないかの違いです。

自分の欲に関係の無い悪事には、大変寛容なのに、

自分の欲が邪魔をされたとなったら、ちょっとした悪い事でも

猛烈に腹が立ちます。

そういう事からいうと、相手が正しい事をしていたとしても、

自分の欲が邪魔されたとなったら猛然と腹が立ちます。

カンニングをした生徒が、それを先生に報告した友達に対して

腹を立てている場合、不正を正した生徒のしている事は、

善い事であり、正しい事なのですが、その言動に対して腹を立てて

いるのは、自分の欲が邪魔をされた心からでしょう。

自分の欲が邪魔をされたから怒っている、この事実を知らないから

自分は正しい、相手が間違っているという思いを持ち続けて、

どんどん怒りがエスカレートしていくように思います。

自分勝手な、自分の欲が、怒りの元凶だと分かれば、

その怒りを相手にぶつける前に、一呼吸置く事ができるのではないで

しょうか。

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