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横綱の喜びと苦労

 

稀勢の里が19年ぶりの日本出身の横綱になりました。

12年前、18歳で幕内に入ったのは、貴乃花に次ぐ

史上2番目の早さで、師匠は、

「稀(まれ)なる勢い」ということで、

稀勢の里としこ名を付けました。

 

それから、活躍はしたものの優勝をする事ができず、

横綱の座に手が届きませんでしたが、

今年、初優勝を飾り、19年ぶり日本人の横綱が

誕生しました。

 

苦労して横綱になると、いろいろな面で恵まれるそうです。

移動の時には、いつも一番上のファーストクラスやグランクラスで

海外では大関がチャンピオンと呼ばれていて、

横綱はグランドチャンピオンと言われます。

専属の個人マネージャーや運転手を雇うこともできて

国技館の地下駐車場も利用できるようになります。

 

大関のときには5人だった付け人が倍になることもある

そうで、これには、土俵入りの時の横綱をつけるのに

最低でも7人の付き人が必要という事情もあるそうです。

 

給料はというと、月収300万円で、大関よりも50万ほど多くなります。

それに加えて、力士報奨金や各種手当、優勝賞金1000万など、

年収にすると5000万ほどになるそうです。

 

さらにタニマチという贔屓客からもらうお小遣いも結構な金額になる

ようです。

 

横綱になれば、それだけの物がえられると思うから、苦しい稽古を絶えて

上を目指すのでしょう。

 

こう聞くと、いい事ばかりのようですが、横綱は横綱の苦労があるようです。

付け人が多くなったぶん、その人たちに渡す“骨折り”と呼ばれるお小遣いも多くなり

個人で雇ったマネージャーや運転手にお給料を払わなければならなくなり

入ってくるお金が増えても出ていくお金も増えます。

また政財界との付き合いなど人付き合いが増え、自分の時間が少なくなるそうで、

大変な事も多い様です。

 

また、タニマチからもらうお小遣いも、以前は、税務署に申告しなかった

事もあったようですが、今は、マイナンバー制度の導入によって、

しっかりとチェックされるようです。

(まあ、税金なのでちゃんと納めて当然なのですけどね)

 

そして一番の苦しみは、横綱は、どれだけ負けても下に下がる事はなく

残された道は、勝ち続けるか引退しかありません。

横綱になるまでは、上位の力士を倒すと、金星、大金星と

褒められていたのが、横綱になると勝って当然、負けると叩かれる

という状態になり、そのプレッシャーは、大変なものだと思います。

 

下にいる時は、上に行きたいとあこがれますが、

たどり着くと、下の時には、想像もできなかった苦しみがあります。

 

お釈迦様は、このように説かれています。

「田あれば田を憂え、宅あれば宅を憂う。牛馬・六畜・奴婢・銭財・衣食・什物、また共に之を憂う。有無同じく然り」 (大無量寿経)

『 有れば有ることで苦しみ、無ければ無いことを苦しむ。
有れば有ることで憂(うれ)え、無ければ無いことを憂(うれ)う。
親・兄弟・妻子・田畑・財宝・金・名誉・地位など、それは一切に通ずる。
ゆえに憂(うれ)いは、有る者も無い者も同じなのだ』

無い人の苦しみと、有る人の苦しみは、全く違いますが、

不安や心配を抱えているという点に置いては同じという事です。

これを「有無同然」と言われます。

お釈迦様が有無同然と説かれたのは、今から2600年前のインドですが、

現代の日本でも全く変わらない、仏説まことを知らされます。

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