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人は業に引っ張られて人を好きになる。それはまるで象に引っ張られるように。

pgeyr / Pixabay

前回のブログでDV夫を恨む妻について

奥さんが苦しんでいるのは、結果ですが、

その原因は奥さんがこのような男と結婚をしたという

行いにあった事を書きました。
このような乱暴な男性がたとえマンションの隣の部屋に

住んでいたとしても、結婚さえしなければ苦しむ事は

ありませんでした。

どうして、このような苦しみを受けるようになったのか、

それは奥さんの結婚するという行いが生み出したものです。

行いと一言でいっても、お釈迦様は、私たちの行いを

心と口と体の3方面から見られている事を以前の記事で書きました。

 

この場合は、結婚して下さい、という申し出に、口で「はい」と

答えて、体で婚姻届にサインをして、印鑑を押したというのは

間違いなく奥さんの行いです。

その行いが今の苦しみを生み出しているのですが、

そもそも、どうして、口や体がそのように動いたのでしょうか。

それは、心が結婚したいと思ったからです。

もしくは、結婚してもいいかな、と心がゆれたからでしょう。

では、どうしてこのような男を好きになってしまったのでしょうか。

 

それを理解するには、仏教で教えられる業力について、よく知らなければなりません。

業力については、過去の記事で書きましたので、

詳しくはそちらを見てもらいたいと思いますが、

簡単に言いますと、私たちは、心と口と体でいろいろな行い(業)をします。
その行いには、力があり、それを業力と言われます。

その業力は、結果を生み出すまではなくならず、

阿頼耶識という心に蓄えられています。

 

私たちは、意識によって行動していると思いますが、実は、

その業力によって、動かされています。

業力は、大象100頭に勝ると言われるほど、強い力を

持っています。

人を好きになるというのは、まさにこの業力です。理屈ではありません。
私たちは、決して理屈で人を好きになるわけではありません。

鼻の高さが何センチだからとか、顎の角度が何°だからなどの

理由で人を好きになるわけではないでしょう。

 

優しいから、とか、話がおもしろいから、とか、男らしいから、とか

いろいろな理由が出てきますが、たいていの場合は、あとから

くっつけているのであって、もともとは、何か分からないけど好き、

何か気になってしかたがない、いつもあの人の事を考えてしまう、

どうしてだろう・・・

優しいからかな、男らしいからかな、おもしろいからかなと、

後から理由を付けている場合が多いのではないでしょうか。

 

もともとは好きになったからなのですが、

その好きと思わせるのが、業力です。

どうして、そのような業力が働いたのか、これを説明するのは、難しいです。

 

お父さんを幼い頃になくして、年上の男性に対するあこがれがあった

とか、子供の頃にみたドラマの主人公が好きでずっと思い描いていて

その主人公によく似た人が現れたとか、ある程度納得のいく説明が

できるケースもありますが、たいていは自分でもよく分かりません。

 

けれども、自分がどんな人を好きになるのかという傾向を

ある程度、把握する事はできます。

 

ちなみにダメンズ(だめなメンズ)を好きになる原因については、

心理学でかなり研究がなされていて、心理カウンセラーの友人から、

それを聞いて、なるほど、と納得した事を覚えています。

 

話を奥さんに戻すと、この奥さんには、このような男を好きになる

という因を持っていたところに、ちょうどそのような男という縁が

やってきた為に、因と縁が結びついて、このような結果になって

しまっているということです。

 

ですから、例え離婚して、縁を遠ざけたとしても、

自分の中にある原因に目を向けないと、同じような縁がきた時に、

また同じような結果を生みだしてしまう可能性が高いということです。

 

ダメンズを好きになってしまう傾向のある人は、

そのような傾向を知っていれば、好きになっても、

つきあう前に一歩立ち止まる事ができるようになるかもしれませんし、

その自分の傾向を変えようと努力する事もできます。

 

自分の運命を生み出している原因は自分にあると見つめるのは

つらいことですが、原因が自分にあるからこそ変える事ができて

それはそのまま自分の運命を変える事ができるということです。

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