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修学旅行で夜遅くまで語り合っている話の中身は……

私たちが口で造る悪の3番目にお釈迦様が教えられているのは、

悪口(あっこう)です。

 

日本語では、わるぐちと読みますが、仏教では、あっこうとよみます。

意味は、日本語で使われている意味と同じで、

非難中傷という意味です。

 

人間は、口をひらけば、自分を褒めるか、人を謗っている

と聞いたことがありますが、

自分のことは、卑下して悪く言っているようで、実際は褒めていて、

相手のことは褒めているようで、実は下げているということです。

 

Aちゃんは、すごくモテるから、彼氏が途切れたことがないよね。

最近会った時も、前と違う人と一緒にいたし、すごいなー。

私なんて、全然モテないから、ずっと同じ彼氏だもんね。

 

これは、Aさんを褒めているように見えて、実は、節操がない人

という印象を与えるような発言に聞こえます。

反対に自分のことはモテないと下げながらも、一途な人という

印象を与えようという心理が働いているように感じます。

 

Bは、有能だよな。あの歳で、課長だからな。

やっぱり、人当たりがいいやつは違うよな。

俺なんか、全然敵わないよ。ずっと係長のままだからな。

なかなか、器用に立ち回れないから、ダメだよな。

 

とこぼしている人も、一見Bさんを褒めているように見えますが、

人当たりがいいという発言には、能力はそれほどないのに、という

意味が暗に込められています。

 

反対に、自分のことは、ダメだと言いながらも、

器用に立ち回れないという言葉に、真面目で実直な人間性を

アピールする心が透けて見えます。

 

いやいや、そんな気持ちは全然ないよという反論が来そうですが、

自分にも自覚がない、自分でも気がついていないことが怖いのです。

自分でも自覚していれば、後で反省することもできますが、

自覚がないことは、ずっと垂れ流し状態になってしまいます。

 

それだけ、私たちは悪口が好きであるということを自覚してこそ、

常に気をつけようという心が起きるのです。

 

中学校の修学旅行で、夜遅くまで起きて友達と語り合っていることは、

噂話か、悪口ではないでしょうか。

 

団地で、奥さんが数人集まって、井戸場が会議をしている時も、

同じでしょう。

 

そして、その内の一人が、

「お迎えがあるので、私はこれで」

と抜けると、その人の悪口が始まったりします。

おちおち抜けることもできませんね。

 

また、上司や同僚、部下のことについて、他人に話をする時に、

どうしても、欠点ばかりを列記して、気がつくと悪口に終始して

しまうこともあるのではないでしょうか。

自分は、客観的な評価と思っても、悪口の域を出ていないものも

多くあるように思います。

 

またインターネットを見ると、いろいろな悪口が、氾濫しています。

特にツイッターとか、掲示板などは、実名が出ないために、

好き勝手悪口を書いている人を見かけます。

 

韓国のタレントが、インターネットの悪口を苦にして自殺したとか

中学生が学校の裏サイトでの悪口を見て、自殺したというニュースが

聞こえて来ますが、悪口の及ぼす影響はとても大きく、

負の感情は、また負の感情を引き起こしてしまいます。

 

本人は、自分とわからないから、自分に悪い結果は返ってこない

と思ってのことでしょうが、本気になって調べたら誰かを特定する

ことは、難しいことではありませんし、たとえ、誰に知られなくても、

自分は知っています。

 

人を傷つけたり、死に追いやってしまったことは、自分自身の大きな

重荷になるでしょうし、たとえ、その自覚がなくても、

悪口を書いている時は、自分の心には汚いものが湧き出ていて、

それが自分の前向きな気持ちを失わせ、実は大きな利益を失って

いるかもしれません。

 

悪口を言う自分であることを自覚して、言葉に気をつけ、

できるだけ、人を褒める言葉を使うようにしたいものです。

できるだけ他人の長所を発見して褒めるようにしよう

という言葉があります。

 

人を褒めることが大事と言っても、褒めるのは、簡単ではありません。

なぜなら、褒めるところがなかなか見つからないからです。

だからまずは、長所を発見する努力をしなければなりません。

 

短所は、見つけようと努力しなくても、すぐに目に飛び込んで来ます。

長所は、見つけようと努力しなければ、見つからないということです。

 

良い点、頑張っている点、いい変化を見つけて、それを褒められる人に

なりたいものです。

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