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仕方がないノットイコール悪ではない

お釈迦様が説かれた真実の自己について続けて書いています。

殺生について続けて書いていますが、生きるためには、仕方がないと思う人が

多いでしょう。

 

実際に、殺生をせずには生きてゆけないので、私たち人間の実相です。

しかし、仕方がない=悪ではない、とは言えません。

 

仕方がなくやったことでも、相手を苦しめ、傷つけ、殺しているのは、

やはり悪であることには違いがありません。

 

仏教では、生命は同根と教えられます。

これは、人間の命は、重く、他の命は軽いということはなく、

人間も動物も同じ命であり、その命を奪うのは、同じ罪であるということです。

 

それは、殺される動物の立場に立って考えてみると少しはわかるかもしれません。

死にたくないという気持ちは、人間も動物も変わりません。

 

その命を奪う人間は、なんと残酷なものかと強く呪って死んでいるのでは

ないでしょうか。

 

どれだけ人間が「生きるためには仕方がない」と正当化しても、その恨む気持ちは

少しも変わらないでしょう。

 

ジュール・ヴェルヌとともに「SFの父」と呼ばれるハーバート・ジョージ・ウェルズが

書いた「宇宙戦争」というSF小説があります。

 

何度も映画化されて、一番新しいものでは、トムクルーズ主演でリメイクされました。

これは、宇宙人が地球に攻めて来て、タコのような形をした宇宙船から触手のようなもので

に人間を吸い取り、人間の生体エネルギーを吸い取って、ゴミのように捨ててしまう、

それに地球人が対抗して戦争を繰り広げるというストーリーです。

 

では、どうして宇宙人は、地球人のエネルギーを吸い取るのか、それは、生存のために

必要なエネルギーだからです。

 

つまり、宇宙人にとっては、人間を殺すのは、生きるために仕方がないということです。

では、宇宙人が「生きるためには、仕方がない」と言えば、「それなら仕方がない」

と自分の命を差し出すことが、できるでしょうか。

 

「なんと残酷な生物なのか」とどれだけ憎んでも憎み足りないのではないでしょうか。

しかし、考えてみれば、動物たちの目からみれば、人間もこの宇宙人と同じように写って

いるに違いありません。

 

仕方がないというのは、こちらの言い分であって、相手は、仕方がないとは思えないの

ではないでしょうか。

 

同じ人間同士でも、ミスを正当化されても腹が立ちます。

まして、それによって命が奪われたのに、仕方がなかったと言われて、納得はできない

でしょう。

映画やドラマの中で、悪役が「仕方なかったんだ」と言って、

主人公が「仕方なかったで、済まされるか」と言う場面がよくありますが、

仕方がない=悪ではないと言うことをよく知るkとが大事です。

 

自分の視点でしか物事を見ることができないのが常ですが、逆の立場に立つと、

見えてくるものが変わってくるのではないでしょうか。

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