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「同じ」と思うところから怒りや悲しみが生まれる

なぜ男は話を聞かず女は地図が読めないのか(3)

男性と女性は、別の星からやって来たほど違うというこことを前回書きました。

これはあくまでもたとえのことですが、どうしてそのような違いが出て来たのでしょうか。

これは、はっきりとした理由は誰にもわかりませんが、色々と研究している人が色々な意見を言っています。

その中で、私が一番しっくり来た内容をベースとして、男女の違いの理由に迫りたいと思います。

その前に、この違いを知るということがとても大切なことです。

なぜなら、同じだと思っているところから色々な問題が起きていることが多いからです。

それを強く感じたのは、ブラジルに行った時のことです。

ブラジルでは、仏教の講師として日系人に日本語で仏教の話をしていました。

ブラジルに移住した日本人は、やがて日本に戻ることを夢見て、厳しい環境の中を大変苦労してこられました。

そのために、日本人同士が集まって村や町をつくり、日本人同士で結婚をして、子供たちもやがて日本に戻っても困らないようにと、日本語の教育をしていました。

だからブラジルの日系2世、3世は日本語がわかる人が多くあります。

駐在員として日本から来た人は、日系ブラジル人を見て、日本人の顔をして日本語をしゃべるので、同じ日本人だと思います。

そして、使っている言葉は、自分も相手も共通した意味で使っていると思います。

しかし、学校や友達はブラジル人であり、ブラジルの環境で育っているために、考え方はブラジルの人と同じという人が多いです。

そうなると、同じ言葉で話をして通じているように見えるのに、なぜか通じ合わないということが起きて来ます。

同じ言葉を使っていても、日本人が意味していることを日系人は全く違う意味で受け取っていることがありますし、日系人が使っている言葉に、日本人が大きな誤解をしてしまうこともあり、人間関係が損なわれる場面を度々目にしました。

問題は、同じ日本人と思うところから起きて来ているように思います。

もし、日本人とブラジル人(ブラジル人という定義は実ははっきりしていないのですが)であれば、見た目からして全く違うので、相手の言っていることはどんなことなのか理解しようと努力すると思います。

また思いがけない言動があっても、習慣が違うから、何か理由があるのだろうと思います。

たとえば、日本の自分の家に誰かが訪ねて来た時に、玄関で靴を脱がずに上がって来たらどうでしょう。

その友人が、黒い髪の黒い瞳でどう見ても日本人という人の場合、
「なんて非常識な!」と腹をたてる人が多いのではないでしょうか。

なぜなら、家に上がる時には、靴を脱ぐという共通認識を持っていると思うからです。

しかし、金髪の青い瞳のどう見ても、外国人という人であれば、
「ちょっと待ってください。日本では靴を脱ぐんですよ」
と腹をたてることなく、説明をするのではないでしょうか。

なぜなら、靴を脱いで家に上がるということは共通認識ではないと思うからです。

自分と相手とは違うと思えば、自分の意に沿わないことを相手がしても、それは相手に何かの理由があるのだろうと思います。

それが、相手と自分は同じだと思うと、相手の言動が自分をバカにしたり、おろそかにしているように感じて、腹が立ったり、落ち込んだりすることが起きます。

しかし、この例の場合でも、もしかしたら、どう見ても日本人という人は、もしかしたらずっと外国で生活をしていて、初めて日本の家を訪問したのかもしれません。

そうすれば、相手は、日本で家に上がる時には、靴を脱ぐという文化を理解していなかったということです。

そのような事情を知れば、それならどうしてあんなことをしたのかもわかったと、相手に対して腹がたつ心もなくなるのではないでしょうか。

これは、このようなわかりやすいケースだけではなくて、色々な場面で起きうることです。

同じ日本で生まれて、同じ日本語を話をしていると言っても、それぞれが育った環境は同じではありません。

また読んだ本も、受けた教育も違います。だから自分の当たり前は決して相手の当たり前ではありませんし、私が常識と思っていることが相手にとっての常識とは限りません。

自分と他人とは違うということを知るところから、相手の思いや気持ちを理解しようという心が起きて来ます。

そして、相手の話を先入観なく聞いたら、普段起きているトラブルの多くは解消できるのではないかと思います。

男性と女性の違いを知れば、不必要に相手の言葉に傷つくこともありませんし、怒りの心が起きることもずっと少なくなるのではないでしょうか。

どのような違いがあるのか、どうしてそのような違いが出て来たのか、次回に続きます。

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